chapter6 子供の肺炎球菌ワクチン


肺炎球菌って何?感染するとどうなるの?

肺炎球菌は、多くの子供も鼻やのどにいる、身近な菌です。
普段はおとなしくしてますが、子供の抵抗力が落ちた時などに、
いつもは菌がいないところにはいりこんで、いろいろな病気を引き起こします。
※2010年春から、日本のワクチンに仲間入りしたワクチンです。

肺炎球菌が起こす病気

▲細菌性髄膜炎
脳や脊髄をおおっている髄膜に菌が進級して炎症を起こす。
日本では毎年約200人の子供が、肺炎球菌にかかり、うち3分の1くらいが、命を奪われたり
重い障害が残ったりしている。

▲菌血症
血液の中に菌が入り込むこと。
ほうっておくと、血液中の菌がいろいろな臓器に移り、髄膜炎など重い病気を引き起こす可能性がある。

▲肺炎
肺血球菌という名の通り、肺炎の原因になる。
症状が重く、入院が必要になるときがある。

▲中耳炎
カゼなどで抵抗力が落ちたところに、
耳の奥に感染し、炎症を起こす。
肺炎球菌が原因の中耳炎は
何度も繰り返して、治りにくいとことがある。

このほからにも、副鼻膣炎、骨髄炎、関節炎なども肺炎球菌によって起こります。


小児用肺炎球菌ワクチンってどんなものなの?
細菌性髄膜炎など、肺炎球菌による重い感染症を予防する、子供用ワクチンです。

※予防できる病気
肺炎球菌による髄膜炎や菌血症、菌血症を伴う肺炎など。
これら病気を予防するために接種します。

※接種する時期
生後2か月以上から9歳以下までは接種できます。
肺炎球菌による髄膜炎は約半数が0歳代でかかり、
それ以降は年齢とともに少なくなりますが、
5歳くらいまでは危険年齢です。(5歳過ぎてからの発症もあります)
2か月になったら、なるべき早くに接種しましょう。

※効果
2000年から定期接種にしているアメリカでは、ワクチンで予防できる肺炎球菌
による重い感染症が98%減りました。
現在、世界の約100カ国で接種され、
うち43カ国では定期接種されています。

※副作用と安全性
ワクチンを接種した後に、発熱や接種部分の腫れなどの副反応が起こる頻度は、他のワクチンと同じ程度です。
10年前に発売されて以来、世界中の子供たちに、接種されています。


接種時期
接種回数は、肺炎球菌ワクチンをはじめて接種する月齢によって異なります。
かかりつけ医に相談して、早めにスケジュールを決めましょう。



ワクチン接種後の注意
  1. ・接種後30分間は、ショックやアナフィラキシーがおこることがありますので、
  2. 医師とすぐ連絡 がとれるようにしておきましょう。
  3. ・接種後に高熱やけいれんなどの異常が出現した場合は、速やかに医師の診察を受けてくださ い。
  4. ・接種後1週間は体調に注意しましょう。また、接種後、腫れが目立つときや機嫌が悪くなったと きなどは医師にご相談ください。
  5. ・このワクチンの接種後、違う種類のワクチンを接種する場合には、
  6. 6日間以上の間隔をあける 必要があります。ただし、このワクチンは5他のワクチンとの同時接種が可能ですので、
  7. 同時接種を希望する場合には、医師にご相談ください。
  8. ・接種部位は清潔に保ちましょう。入浴は問題ありませんが、接種部位をこすることはやめま しょう。
  9. 接種当日は激しい運動はさけてください。その他はいつも通りの生活で結構です。

参考資料:ワイス株式会社・肺炎球菌.jp